ミーコは
私が帰宅すると玄関まで迎えに来てくれるようになっていきました。特に後年ですが。まだ若い頃は割と気ままで実に猫らしい感じだったのですが、私が高校を卒業する頃からだったと思います。とにかく私に甘えるようになり、他の誰が撫でたり話しかけたりしても私の時とはまるで反応が変わるようになりました。これはもう母が不思議がるレベルで、いつも「なんでアンタの言う事しかきかないのか」と問いかけられていたのを覚えています。
撫でていると
毎日一緒に寝起きして(夏はさすがに一緒に寝る事はありませんでしたが)世話をしていると、撫でてやった時の反応も細かい部分まで分かってきます。頭を撫でた時、背中を撫でた時、前足や後ろ足を撫でた時など、それぞれに反応が違うのです。足を撫でると基本的には反射的に足を引っ込めようとするのですが、その動きは前足の方がハッキリとしていて素早い動きでした。後ろ足の方がやや鈍目の反応だったのを覚えています。背中を撫でた時はじっとしてひたすら続けてもらおうという感じでした。一番ホッとするタイプの気持ちよさだったんじゃないでしょうか。背中からお尻の辺りまでいくと尻尾をピコっと動かしていました。逃げたり嫌がったりはしなかったので深いなアレではなかった模様です。頭を撫でると余程気持ちいいのか、もっと撫でてもらおうと頭を上に上げていこうとしていました。ほっぺたを撫でると「もっとだ! 物足りん!」とでも言いたげに私の指に顔を擦りつけてきましたし、耳の後ろを掻いてやるともうゴロゴロと転がって身悶えしながら私の指に頭を擦りつけ、起き上がってもそのまま頭を離さず後ろ足が自動モードになって耳の後ろを掻くかのように動き続けるのでした。その時はギリギリで私の手の甲に爪が当たらないよう絶妙なコントロールを見せてくれました。
反対に
撫でていてマイナス反応だったのがお腹とお尻でした。お尻は普通に触れると嫌がっていましたが、背中を撫でる流れで触れるのは問題ありませんでした。特に後年は背中→お尻→尻尾までひとまとめに撫でてもじっとして気持ちよさそうに寝そべったまま。最後に尻尾をピコっと動かすのは同じでしたが。
後年でも反射的に攻撃スイッチが入るのはお腹でした。特にミーコが寝そべっている時に顕著だったのですが、頭や背中を撫でている中でお腹を撫でようとすると、パッと目を開いて噛み付こうとしてきました。もちろん後年はギリギリで我に返り噛み付かず、「ビックリさせるなよ兄ちゃん」とでも言うように目を細めて指を舐めるのでした。
やはり動物としての弱点は本能レベルで守ろうとしていたんでしょうね。
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