もう一つの惑星画像処理ソフト AstroSurface

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RegiStax6は

惑星や月面の画像処理ソフトとして不動の地位を築いていますが、残念ながら2011年を最後にアップデートされていません。それでも今なおウェーブレット処理に関しては最高といえる性能を誇るバケモノ級のソフトウェアです。

、最近このRegiStax6で木星を処理すると画像が割れてしまう事が増えてきました。こんな感じです。

粗いのはwinjuposで重ねたりする前の画像だからです。さすがにもうちょいマシですのでw 「それをやっていないから割れるのではないか?」と言われそうですが、重ねても同じ結果ですので省略しました。ちなみに土星はこんな感じになります。

幾ら何でもこれはいただけません。ステライメージ9やPhotoshopで色々と弄ってみたんですが、どうにもRegiStax6の処理には遠く及ばない結果に終わりました。これはマズい……。もしかするとカメラの問題かもしれませんが、そうポンポンと買い換えるわけにもいきません。なんとかしなければ。

そして発見!

そうして調べるうちに見つけたのがこのAstroSurfaceというソフトウェアです。どうやら彼のRegiStax6の向こうを張れるいいものだという噂。これは試してみる価値がありそうです。

まずは公式サイトのhttps://astrosurface.com/pageuk.htmlからDLしてインストール。ショートカットアイコンは作られませんので、私はフォルダーごとデスクトップに置いてあります。

フォルダーを開き、exeファイルを実行。するとメイン画面が立ち上がり、同時に「POST IT」というウインドウが開きますが、関係ないので閉じておきます。

そして右上のメニューから「Wavelets」を選択するとこんな画面が開きます。


ざっくりと説明しますと、まずこの画面のOpenFileから画像を開きます。ドラッグ&ドロップは使えません。開いた画像を適当にドラッグ&ドロップみたいな感じで囲い、ROIを選択します。これをやらないと次に進めませんのでご注意を。これをやった時点でDoAllのボタンが出現しますので、良い感じになったら押してSaveAsで保存となります。他の各ボタンですが、②のoffset ADUは全体(背景込み)の明るさ、③のGainで背景以外の明るさ、④のGammaはコントラスト混みの明るさと、使った印象はそんな感じです。
独特なのはここからで、⑤のNoise-ArtefactPrefillter はDeNoiseのピクセル数の基準を変えていきます。⑥のWiner Deconvolution Strengthは……なんかよく分かりませんw どうもハイライト部が明るくなるような印象です。すいません。
⑦のWavelets HFがメインの機能で、細かい構造を強調します。上のスライダーでPixelsizeを、下のスライダーで強さを変えます。 ⑧のWaveletsLFは大きな構造を強調します。使い方はHFと同じ。今回の画像では必要ない感じでした。
最下段にある⑨のReduce Noizeは今のところ使い所が難しい感じです。たしかにノイズは消えるんですが、全体にペタッとする感じになるので。

既出の木星と土星の割れた画像をAstroSurfaceで処理したのがこちらです。

大分変わりましたね。

ちなみに木星のまともなヤツをレジスタックスで処理したのがこちら。

同じ画像をAstroSurfaceで処理したのがこちらです。

色味とかは若干の違いがありますが、そこはまぁその時の気分という事でw

クオリティ自体は確かに遜色ない印象です。
取りあえず、この画像を処理した時のパラメーターがこちらです。たたき台にしてもらえたらと思います。


まだまだ色んな事が出来そうなソフトウェアですので、また何か分かったら報告します。

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