三毛猫ミーコの思い出話④ 猫の尻尾

三毛猫ミーコの思い出話
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ミーコの尻尾

ミーコはタイトルにもあるように三毛猫です。それもほぼ純日本猫。かっこよく言うとジャパニーズ・ボブテールです。もう少し尻尾が短ければ血統書がもらえる感じだったそうですが、そんなの無くてもめっちゃくちゃ可愛かったわけですよ。自分のトコの猫が一番なのは愛猫家なら皆同じなんじゃないでしょうか。

で、ミーコの尻尾はいわゆる「鍵尻尾」でした。少し曲がった短い尻尾です。付け根から数センチでカクカクっと曲がっていました。

仔猫の頃は尻尾付近に触ろうとするだけで「噛むぞコラァ!」と威嚇してきていましたが、晩年はまるで警戒も威嚇もせずに背中から尻尾まで撫でても気持ちよさそうにピコっと尻尾を動かすだけでした。変われば変わるもんですね。

ハンターの素質

よく言われるように猫は天性のハンターです。しかしどんな才能も磨かなければ輝きません。本には「母猫が尻尾で遊んでやるのが狩りの訓練」と書かれているものの、既に母猫とは離ればなれです。拙い事にお隣さんのお宅では犬を数頭飼っていますし、野良猫も見かけます。これは鍛えて強くしてやらねば!

使命感に燃えた私はミーコを強く鍛えて育てる事にしました。ですが嫌われるような鍛え方はごめんです。何よりも自由気ままな猫はすぐに逃げ出してしまうでしょう。やはり遊びの中で鍛えるのがGoodなはず。

というわけで

まず場所として選んだのは上の間。広めの和室で置いてあるのは仏壇くらいのもの。ほぼ端から端まで使えます。そして遊ぶ手段は――私の手です。やはり思い通りに動かせなければ「遊ぶ」だけで終わってしまいますので。

まずミーコを上の間に連れてきて一方の端に座らせ(これは呼べばついてくるので簡単)、私は反対の端に座ります。そして「ミーコ、いくぞ」と呼んで畳をトントンと叩くのが合図。ミーコは一瞬で姿勢を変え戦闘態勢になります。目をまん丸くして顎を畳に沿わせて姿勢を低く構え、お尻を振ってダッシュの準備完了。

そして私が手を左右に大きく早く動かすとまん丸にした目で動きを追います。そこで突然動きを止めると、ミーコが背中のバネを溜めて――次の瞬間。私が手をバッと動かすと猛然とダッシュしてくるミーコ! そのまま私の手に噛み付き猫キック連打!

これを狩りの練習としてやっていました。

しかし成長すると

当然ながらこれが出来たのは仔猫の間だけ。少し成長すると流血してしまいましたので噛み付かせずに躱すようにしました。

それでもミーコはこの遊びが大のお気に入りで、床をトントンと叩くだけで目を丸くし期待に満ちた目で私を見るのです。そしていつものように手を動かすと最晩年の冬まで全力ダッシュ!

躱した手をめがけて大ジャンプ!

そして見ている人達に怖がられるのでしたw

ちなみに母がやると

同じ事をやっても、母がやった場合は何故か噛みつきはせず前足で母の手をチョンとタッチするだけでした。

ちゃんと相手を見ていたんでしょうね。

そして弊害も

この遊びをしていたせいだと思うのですが、ミーコの中では私にだけは本気で噛み付いていい事になっていました。しかも手だけでは無く、裸足の時だけは足にまで噛み付いて来ていました。そう言えば階段を降りながらでも噛み付いて来ていたなぁ……本気で危なかった……。

 

さすがに顔にだけは噛み付く事はありませんでした。

 

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