【惑星撮影】 初心者向けFireCaptureの使い方②実践編

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長らく

間が開いてしまいましたが、続編です。どうも週末や有給休暇の前日になると天候が崩れるという呪いを受けてしまったようで、なかなか実際の画像で更新出来ませんでした。平日ばかり晴れてなかなか写せないのは天文好きにとってはありがちな上にストレスが溜まる試練ですね。しかしいつまでも放っておくのも決まりが悪いので、少しだけ準備していた画像やダミーカムの画像も使って進めておこうと思います。

まずは

赤道儀のセッティングをしっかりとやりましょう。水平と極軸はいつもよりも拘るくらいが丁度いいくらいです。前回お話ししたようにバカみたいな焦点距離で撮影しますので、僅かなズレでも大きく影響します。そのズレていく過程を撮影する形になりますから惑星の詳細な模様がぼやけてしまう事になります。

それでは実践!

まずは対象天体を導入し、バローレンズで拡大しましょう。さすがにぼやけるかも知れませんが構いません。当然ながら視野の中央に持ってきます。そうしたらようやく惑星カメラの出番です。スリーブに差し込んで接続します。ノートPCはFireCaptureを立ち上げておき、カメラと接続。使用しているカメラを選択すればこういう画面になります。

とは言うものの、いきなりピントが合っているワケもありません。いきなり操作が始まります。まずは画面左上の○で囲んでいるメニューを確認してください。①のメニューにある「16bit」と「max」にチェックを入れましょう。「16bit」は言わずと知れたデータの使用bit数。深く考えずにチェックする方が無難かと思います。時々忘れてしまうのでこまめに確認しましょう。現にこの画面では忘れてますw 「max]は画面表示エリアです。対象天体を探す時に大活躍します。「Bin 2x」はビニング2倍です。感度は2倍になりますが画素数は半分になりますので私はお勧めしません。

「ROI 」はカメラセンサーの使用エリアです。最初は使っていましたが、最近は使っていません。詳細は後ほど。

control

②のcontrolですが、「Gain」は撮影感度、「Exp」はシャッター速度です。惑星を導入する際はコレをある程度上げて探す事になります。少し暗めな土星はコレを上げないとなかなか見つかりません。木星や金星なら問題ないんですけどね。「Gamma」は触らなくていいかと思います。実際のところ、触った事はありませんし。

Capture

ここはよく使うエリアです。「Saturn」は対象天体です。ここをクリックして狙う天体を選ぶと、その天体に適した「標準的なGainとExpになる」便利な機能。しかし機材毎に最適解は変わるので、それぞれで試行錯誤する事になります。「RGB」は撮影フィルターの設定です。私はカラーカメラなので触る事はありません。「SER」は保存形式です。「SER」が推奨されているので深く考えずに「SER」がいいかと思います。赤い「▷」は録画ボタンです。昭和っぽいですが今も動画サイトでお馴染みですね。「ポーズ」「ストップ」もお馴染みの表示です。「Limit30s」は撮影時間です。ここをクリックして選択・指定できます。秒数またはフレーム数で設定できます。

縦のツールバー

④のツールバーも重要です。一番上の「ヒストグラム」はもちろん表示すべきですね。次にチェックが入っている「ハサミアイコン」が個人的によく使います。コレをオンにすると画面の土星のように対象が四角く囲まれます。これは「対象の惑星ギリギリ一杯のエリアをCaptureする」という優れもの。しかもセンサー内で対象惑星がズレていってもリアルタイムで追従してくれるので、オートガイド機能も出番がありません(個人的感想)。*(2025/02/24訂正:最新のv2.7.14ではそうならない現象を確認しました。もう少し使い込んでから結果・対策をご報告します)そして④の枠の下端辺りにあるブロックのようなアイコン、これはベイヤー配列的な機能で、コレをオンにしないとカラーになりません。カラー撮影の方は必ずオンにしましょう。モノクロ画像で表示されたらすぐに分かるものではありますが。

これで

撮影自体は可能です。あとはお好みでGainとExpを決め、数本の動画を撮影し、スタッキングののちデローテーションをかければざっとできあがりです。

ADCとかフィルター無しでもシーイングさえ良ければこのくらいは取れます。

そして大体の解説で「設定自体はそのままでOK」と言われていますが、一つだけ変更した方がいい項目があります。

この黄色で囲ったところ。データの名前と言いますか、「何年何月何日」のデータかでそれぞれのフォルダー(jupとかSatとか惑星ごと)にセーブされるんですが、デフォルトだと海外式に「何月」が先頭になっていたりします。日本人にはやりにくいので、日本式に「何年」から始まるように変更した方がいいかと思います。

と、初心者に毛が生えた程度で申し訳ないのですが、ざっとの解説でした。私ももう少し腕が上がったら更新したいと思います。

 

 

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