三毛猫ミーコの思い出話③ 「安らぎはすぐそこに」

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生活激変

ミーコがやって来て以来、私たち兄弟が帰宅してからの行動パターンがすっかり変わりました。

「ただいまー。ミーコは?」

こうなったのです。分かりやすいですね。当のミーコはといえば当然ながら自由気まま。猫とはそういう生き物ですし、型にはめられるような玉じゃありません。それに振り回されるかのように学校から帰ると、或いは朝起きたらとりあえずミーコを探す。そんな生活パターンになりました。

有り難迷惑

しかし、ミーコにしてみれば知った事じゃありません。というか完全に有り難迷惑です。まだ大して慣れてもいない環境でひとりぼっち。しかもまだまだ幼い仔猫ですから母猫が恋しい事でしょう。そこへいきなり愛情の押しつけなどたまったものではありません。

が、しかし。私たち兄弟もまだまだ子供。そこまでミーコの都合を考えられないのです。ソファーの下やベッドの下、箱の中や洗濯物の間などに隠れているところを見つけては抱き上げて撫でくりまわすのでした。

少しずつ変化が

そんな日々の中で「愛情の押しつけ」だけでなく、食べ物や飲み物の世話、ミーコ用トイレの始末(相も変わらず手作りのまま)をしていると、徐々にですがミーコも懐いてくるのでした。

日を追う毎にミーコが近くに座るようになり、徐々にその距離が縮まり、撫でていると気持ちよさそうに目を閉じるようになり、ついに膝の上に座る日が来たのです。

「おお、ついに!」

と感激の声が漏れたのを覚えています。そしてそのままミーコが毛繕いをして目を閉じると……私の膝の上で眠ったのです。その時は隣にいた兄に自慢したものです。

そして何か用事を頼まれても「いまミーコが寝てるから」と逃げる言い訳を得た瞬間でもあったのですw

 

 

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