アンプグローが消えなくなった……。

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お久しぶりです

このところ更新が止まっていた事については理由がありまして。

このブログにおけるテーマの一つである天体写真でトラブルが発生していまして。その解決に追われていたワケです。

そのトラブルというのが「アンプグロー」。これは冷却CMOSカメラで撮影すると発生する現象で、カメラ内の赤外線が写り込んでしまうというもの。これを消す方法はちゃんとあります。鏡筒やレンズに蓋をして同じ条件で撮影した「ダークフレーム」と呼ばれるものを多数(人によりますが私は10~20枚)写し、ノイズやアンプグローを引き算するというもの。特に冷却CMOSカメラでは1枚ごとに撮影した温度も表示されるので、最大多数派のダークフレームで引き算するのがキモになります。

そうすれば消える。消えるハズなんです。消えていたんですよずっと……。

異変始まる

秋まではちゃんとアンプグローが消えていたんですね。こんな風に。

M33銀河は残念ながら微妙にピンボケという痛恨のミスをやらかしていうんですが、そこはご愛敬w

それが晩秋から前々回から急に消えなくなってしまいました。

こんな感じです。

これはpixinsightという画像処理ソフトのが像をキャプチャーしたものですが、左上のウインドウ中央に目的のNGC4725という系外銀河が写っていて、その四隅(左下は微かですが)になんか強烈な光が写っているのが分かると思います。これがアンプグローです。

この時点で消えていないといけないんですが……何故か消えていない。

更に言えば自動処理中に二つほどエラーが出てしまう始末。

真ん中のウインドウ表示の中に赤丸で「failed」と二つ表示されているのが見て取れます。もしやこれが原因か? と思い、設定に何か間違いが無いか何度も調べました。ネットで検索したり、本で調べたり。https://amzn.to/48H5qZP

なんなら自分で書いた過去記事を読み返したりw まぁそこまで頻繁に使っていない(撮影に行けていない)ので忘れてしまうのは仕方ありませんw

それでも解決しないまま、次の新月期を迎えてしまいました。

仕方ないので

もう誤魔化すしかない!

取りあえずの手段はこれしかありません。しかし、その前に試して見たいことがあります。これまで使っていたステライメージ9で処理したらどうなるのか。一応はステライメージ9も冷却CMOSカメラに対応しているので、試して見る価値はあるはず。

というワケで試してみたら……やはりダメでした……。で、ふとダークフレームを開いてみると……何故かアンプグローが出ていない……。

真っ黒けです。デジタル一眼レフのダークフレームならこれでいいんですが、冷却CMOSカメラでこれはいただけません。新しい冷却CMOSカメラなら「アンプグローゼロ回路」が搭載されていて、そもそもアンプグロー自体が写らないそうなんですがこのカメラは違います。

これは困った……なんでこの時点で消えてるんだ……。そこでこのダークフレームを強調してみたところ、なんとアンプグローが浮き上がってきました。

やっとか!

なんとか一歩前進した気分になり、この画像でアンプグローが出まくりの画像から減算してみたら……こんな事になりました。

{“shape”: [2793, 4128, 3]}

なんだこの格子模様ノイズは……。

アンプグローはかなり誤魔化せたけど……。

とにかくこれはこれでいただけません。このダークフレームにボカシをかけ、明るさもチマチマと弄ってようやくここまで誤魔化せました。

{“shape”: [2793, 4128, 3]}

しかしまぁ……無理がありますよね。本来ならもっと強調したい所なのに、なかなか出来ない。

困り果てた私は新月期だったこともあり、仲間達と撮影に赴き、そこで偉大なる先人達に質問してある結論に至りました。それは……更に偉大なる先人に頼るというもの。

つまりもっと詳しい人に聞くしかないと。それだけワケの分からない状態なのでした。

そこで

私が頼ったのが前掲した本の著者さんです。この方はご自分のブログに「質問コーナー」を設けて答えておられるナイスガイ。初めて質問する私にも快くご教示してくださいました。本当にありがとうございます!

そこで様々にやり取りする中、基本的な事を色々と確認しましたが……そこは問題なし。ならばと当該画像を使い、他の方法で処理してみましたがこれでもNG。もしやステライメージ9などで既に強調されている可能性も指摘されましたが、これらは重ねた画像を弄るだけで元画像を何かする事はないのでまず無いかと。元画像もたくさんありますので、それを全て弄るような私じゃありませんw

そして元画像をお送りして見ていただいたところ、どうも撮影した画像が既に強調されているっぽい事が判明しました。

確かにヒストグラム(画像内右側の山になっている曲線)が太すぎるんですよね……。上は300秒露光、下は60秒露光の画像です。

ちゃんとアンプグローが消えた画像のヒストグラムはこんな感じになります。

山は左端の方にあり、星雲は前々見えません。こうじゃないとアンプグローは消えないんだそうです。最初は300秒露光だから銀河が見えているのかと思いましたが、60秒露光でも同様になっている以上はそうじゃない事は明白。

取りあえずの対策として、カメラのドライバーを入れ直す事に落ち着きました。

私だけだったら完全にお手上げで、カメラを買い換えるしかない所でした。ご教示くださったお二人には本当に感謝感謝です。

取りあえずはこれで次の新月期に撮影してみて……直っていて欲しいですね。

 

ちなみに、質問しまくっていた夜もちゃんと撮影はしていました。この時はAPS-Cのデジカメで撮っていたんですが、コイツを写していました。まだ処理が終わっていませんが証拠提出と言うことで。

{“shape”: [3464, 5202, 3]}

好きな天体の一つ、M51親子銀河です。ちょっとトリミングしてますが、あんまりしない方がいいですね。すこしボケた感じなっちゃいます。

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