フラットフレーム
天体写真を写すならば必須のフラット(フレーム)画像。それを撮る方法は幾つかありますが、「何時でも何処でも」撮れるようにするならばフラット撮影パネルとでも呼ぶべき物が必要になります。今回はそれを自作しましたので、そのレポートをUPしようと思います。
まず、フラット画像とはなにか? よく「均一な明るさの画像」と言われますが、意味合いとしては「均一な明るさの光源を写した画像」の事です。これで周辺減光「だけ」を写す事になるので、それで補正することで周辺減光をかなり軽減出来るワケです。
縁が黒くなっているのが周辺減光です(分かりやすく強調しています)。これをなんとかしたいワケですね。
それでは製作開始
で、今回購入したのは唯一これだけです。

上の子がイラストを描いていて、その関係で使っているLEDトレーサーです。B4サイズなので20センチ級の筒まで充分にカバー出来る面積があります。画面もチラつきや明るさのムラもなくいい感じです。一つだけ不安材料なのはケーブルの長さ。赤道儀に載せた筒の先端に取り付ける場合、長さが足りるかどうか……まだ試していませんが、もしも足りなければ人間がバッテリーを持てばいいだけです。配置は考えないといけませんね。体力で解決する事ばかり考えていてはいけません。
ちなみにもっとデカい口径の筒をお使いの方はA3サイズ等もありますので大概の望遠鏡に対応出来るサイズがあるんじゃないでしょうか。
肝心の工作ですが、大した事はしていません。まず配送用の箱を外し、本体の化粧箱(と言っても)段ボールですが)に望遠鏡の筒先を当てて位置決めし、マジックで当たり出しをします。私のEdge800HDやR200SSは先端部が黒いので問題ないんですが、先端まで白い鏡筒をお使いの方はマスキングテープでマジックのインクが付かないように覆っておくといいですね。それからカッターナイフやデザインナイフで当たり出した印の外側ギリギリをカットして取り除きます。内側でカットすると筒が嵌まりにくくなりますのでご注意を。真っ暗闇の中で使う事が前提になるので、使いやすさ重視が正解かと。それにギリギリサイズだと切り口の破片が主鏡やレンズに落ちてきてしまいます。
線の外側でピッタリサイズ。
よくフラット撮影パネルの自作で使われる不織布などの白い紙ですが、手持ちに無かったので0.5ミリのプラ板で代用しました。不織布などよりも更に滑らかなフラットフレームが撮れる……筈です。これを養生テープでLED画面の上に固定。
更に箱の横側をカットして電源スイッチやケーブルジャックを操作するスペースを確保します。
後は化粧箱の蓋が開かないように養生テープで固定、内側に埃や塵が入らないように何かで覆いをすればOK。
後は実戦投入を待つだけ。次の新月期に持って行く予定です。
意外な真実
使用したプラ板なんですが……小学生時代からず~~っと「プラパン」だと思っていたんですが、「プラバン」だったんですね……。今更ながら気付いてしまいました。
数十年も勘違いしていたとわ(^_^;
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