スジ彫り失敗
ガンプラに欠かせなくなっている筋彫りですが、皆さんは得意でしょうか? 私は今回、盛大に失敗し、そこから(ある程度)リカバリーしましたのでご紹介したいと思います。筋彫りを深くハッキリと彫り直す作業は後のスミ入れを見栄え良くする為に必須。元々のキットにある筋彫りはパーツの分割イメージやデザイン面でも重要な役割を担っているのですが、時折やりにくいと言いますか浅いので困るパーツがあるのです。
そんな事になりやすいのが「白パーツに浅く細い溝」です。こうなると目が悪くなった者からすると、ろくすっぽ見えないわけですね。眼鏡をかけても焼け石に水。作業用ルーペが必要なのかも知れません。しかしまだ眼鏡でなんとかしたいのが人情というもの。そして過ちを犯してしまうのが人の業というものです。
F91と言えば
なんと言ってもヴェスバーです。そのパーツの中に「白パーツに浅く細い溝」があったのです。そして眼鏡で何とかしようとしてしまった……認めたくないものですね、若さに縋り付こうとしたが故の過ちは……。
やってしまいました。思いっ切りはみ出してしまいました。その瞬間は「そう深いキズでもあるまいさ」とか思ってやり直したり、またはみ出たりを繰り返していたワケです。そしてサンドペーパーをかけ、下地とシルバーを吹いたら……「なんじゃこりゃぁぁぁぁ!」状態に。
いや酷いですね、コレは。なんじゃこりゃ。これはもうサンドペーパーじゃどうにもなりません。といってもろくに見えないこの状態でパテを盛るのもこれまた危険。下手をすれば溝を埋めてしまう危険性がかなりあります。
道具に頼ろう
そこで使ったのが低粘度の瞬間接着剤。要するに液体のタイプですね。今回私が使ったのはコレです。

何故かというと高粘度のゲル状だとどうしても盛り上がりが出来てしまうので後が面倒だからです。コレを後から削ると、下手をすればこれまた溝を消してしまうかもしれませんし。液状なら流し込むだけで(ほぼ)フラットになりますので後が楽なワケです。やり方は簡単。適当な容器に少量出し、細い何かで塗り込むだけ。私は今となっては貴重かもしれないフィルムケースの蓋の裏に出し、0.3ミリの真鍮線で塗り込みました。
乾燥後にサンドペーパーをかけ、塗装をしてから筋彫りをやり直しです。今度は慎重を期して筋彫り用ガイドテープを使ってみました。

使うのは初めてです。思ったよりも厚みがありますね。てっきり金属箔っぽい物かと思っていましたが、感覚的には薄くて曲がるプラスチックという印象です。
使ってみると想像以上にやりやすくなったなと。ただ、当たり前ですがこのテープを正確に貼らないと意味がありません。その為にはテープを短めに切って使う事をお勧めします。そして色んな太さがある方が便利だなと。小さなパーツから大きなパーツまで色々とありますからね。
それと、溝が見えにくいなぁと思ったパーツは濃いの色を塗装してから作業すると見えやすい印象です。どんな色が見えやすいかは個人差があると思いますが、私の場合は黒かシルバーがいい感じですね。
とりあえずパッと見は分からないくらいにはリカバリー出来ました。やれやれ。
もう少しで完成です。頑張ろうっと。
コメント