まずは
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。年末からちょっと風邪を引いていましたが、年越し辺りで平熱に戻り残るは咳と鼻炎だけです。
年明けの天文イベントと言えば
なんと言ってもしぶんぎ座流星群ですね。三大流星群というには正直なところ抵抗があります。ペルセウス座流星群・双子座流星群と来れば獅子座流星群なんじゃないのかと。あくまでも個人的感想ですが。まぁグダグダ言っても始まりませんし、調べたところ世界的にも獅子座流星群じゃなくしぶんぎ座流星群が入るみたいなんで諦めておきます。
しぶんぎ座とは?
これは現在では存在しない星座です。実は20世紀まで星座の決め方には明確なルールが無く、勝手な星座が勝手に作られるというとんでもない時期もあったそうです。しかし望遠鏡を使った観測が行われるようになり、暗い天体が数多く発見されるようになると明確な星座の境界や基準が必要になってきます。そこで1922年に国際天文学連合(IAU)で星座を88に整理し、その名前や略号が決まり、1925年に境界線が提案され、1928年に採択されるに至ります。どの次点を基準にするかにもよりますが、現在の星座ははっきりと決まってからようやく100年が経とうかというところなわけです。
そして「しぶんぎ座」はこの時星座から脱落してしまいます。「ろくぶんぎ座」は残ってるんですけどね……。ちなみにクトゥルー神話で登場する「アルゴ座」はこの時「デカすぎる」という事で「ほ座」や「羅針盤座」「りゅうこつ座」などに分割されてしまいました。憐れですねぇ……。
で、どこにその「しぶんぎ座」があったのかというと、「北斗七星」の柄杓の先端付近。「うしかい座」の頭の上辺り。
国立天文台さんより
この放射点のあたりに「しぶんぎ座」があったわけですね。
狙いは
この放射点を狙うと逆に写す事は難しくなります。ここから流れて行く過程で光るわけですから、放射点の辺りではまだ光ってはいないのです。かといって離れたところにカメラを向けると今度は流星の密度が下がり、これまた写りにくくなるというジレンマが生まれてしまいます。
出来る対策はただ一つ、できるだけ広角のレンズを使う事。後は運任せというのが流星撮影の実態ですw
「しぶんぎ座流星群」の特徴は、出現ピークの時間が短い事と、流星自体が暗めで小さい事。大気圏に突入してくる速度は他の流星群よりもずっと速いそうなんですが、その割には……という感じですね。速度が速いならもっと光り輝いてくれてもよさそうなものですが。
さて当日
1/3……というよりも1/4になってから1時間後。目的地に向けて出発しました。ナビの予想では1時間半で到着の見込みです。
が。
予想以上にスイスイ進み、信号に引っかかる事も無く1時間足らずで到着してしまいましたw 早けりゃいいってもんじゃありませんし、何よりも寒いですから。途中でコンビニに寄り損ねていたんで最寄りのコンビニをスマホで探して向かう事にしました。5キロくらいありましたが最寄りです。おにぎりとパンを食べてから撮影地に戻り、仲間達も順次到着して合計6人集まりました。
皆で眺めながらワイワイやっていると(近くに民家は無いので大丈夫です)チラホラと流星が流れて行きますが……やっぱり小さい・暗い……。
なのでいつもよりも感度を上げて写してみる事にしました。おかげで小さい流星も写ってくれましたが、やはり見栄えがしないなぁ……と思っていると1枚だけクッキリした流星が写っていました。
右端のシュッとした光が流星です。他はちょっと小さくて見栄えがしないので割愛します。というか、この夜は600枚以上写していたので、全部チェックするのは正直キツいですw
飛行機や人工衛星もたくさん写っていて、選別が一苦労ですし。
ですが折角なのでズラッと繋げてムービーにしてみました。どちらも3M程に圧縮してあるので画質はイマイチですが、雰囲気は味わえるかと思います。リンクをクリックで動画が始まります。
二つ目の動画で中盤に真ん中辺りを上から下に連射するように飛んでいく光がありますが、これはスターリンク衛星です。
夜明け前は人工衛星が乱舞していますのでご興味がある方は早起きして空を眺めてみてはいかがでしょうか。
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